少々専門的な話になりますが、コントラバスの弦を少しの間、違う銘柄にしていました。 結論から言えば、元使っていたの弦の良さを再認識して戻ってきたのですが、備忘録と弦のレビューということで、詳細を書こうと思います。 この7、8年ほど、私はPirastro社というドイツにある弦メーカーのEvah Pirazziというシンセステイック・コアの弦を使っていますが、今回は同じくPirastro社の「Perpetual」という弦を試してみました。 このPerpetual、スチール弦ではあるのですが、芯線の構造がロープ構造になっているのですね。ロープ構造というと電気ケーブルのビニールを剥いた中身を想像していただけるとイメージと近いと思うのですが、細い繊維状の鉄線を撚り合わせるようにして一本の線を作ってそれを芯線としている状態のようです。一般的なスチール弦、たとえば定番のスチール弦でありますSpirocoreという弦の芯線はスパイラル構造といって巻線状になっているのが普通ですので、ちょっと特殊な構造のスチール弦ということですね。このロープ構造をしている芯線のおかげで、シンセスティック・コアとスチールの特徴を両方とも実現できるという売り文句の弦であったわけです。
私は元々スチール弦のサウンドは好きであるものの、手汗が酷くすぐ錆びてしまうことからシンセスティックの弦を使っているというのもありまして、もしかしたらこのロープ構造の弦ならば錆びずに使えるのでは、そしてスチールのサウンドを手に入れられるのでは!!と思い、交換に至ったわけですが。
以下、レビューを箇条書きに
・弦の太さはEvahに比べて細い
・テンションもEvahに比べて柔らかい
・スチール弦的な鋭いサウンドはあるものの、スピルコアのような色気のあるサウンドにはちょっと足りない感じ
・シンセスティック弦のような太い感じはあるものの、Evahのようなズシンとくる感じにはちょっと足りない感じ
・アンサンブル中の音の抜けは非常に良い
・音の立ち上がりは早い
・ピエゾピックアップ(私は山彦)との相性は抜群に良い。非常に良い音がする
・したがってアンプの音作りは非常に楽で、アンプ直でEQなんぞ特にいじらなくても良いサウンドがする
・アルコの音はぎらつく感じがあるが、良く響く。 ・ロープ構造だろうが、錆びるもんは錆びる(G線とD線のハーフポジションあたりに一週間ほどで塩が浮いていて錆びる気配があった)
ということで、良くも悪くもスチールとシンセスティックの中間で、私にとってはちょっと物足りない感じでありました。 特に弦の太さと音の細さがけっこう致命的で、ガツんと行きたいときに非常に弾きづらかったです。 というかEvah Pirazziを使っていたこの7、8年の間に私の耳や身体感覚はすっかりEvah Pirazziに慣らされていたようで、もはやEvahでなければ物足りない体になってしまっているということを再認識する結果となりました。
これではまるで浮気をして、元の女の良さを再認識して元サヤに戻ってきた、みたいな感じじゃないですか。 いやだわ、そんなつもりじゃなかったのに・・・
ということで私はまたEvah Pirazziを使い続けます。 もうこの先ずっとこれでいいかな。
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