今年もあとわずか。
時間というのは確実に経過していくものですね。
今年は特に、それを感じます。
今年を振り返るに、やはり一番は病気のことでしょうか。
2年前、2020年の夏に受けた健康診断で間質性肺炎と診断され、しばらく経過観察をしていたところに肺がんが見つかり、今年7月にがんの除去手術を受け肺の1/5ほどを取りました。それまで怪我は多くあれども、ほとんど病気知らずで生きて来たものですから人生の一大事でした。
先月半ばにも急な入院をしたりして関係者各位には大変なご心配とご迷惑をおかけしました。
詳しい病状経過を書くとキリがないのですが・・現状、肺が小さくなったので息切れしやすいのと、免疫抑制剤を飲んでいるので風邪をひきやすくなったことと、若干の薬の副作用が出ること以外は、まあまあ普通に過ごせるようになってきました。夏の手術直後は、咳き込んだり青白い顔してたりしてたと思いますが、最近は外見はほどんど健康な人と変わりないんじゃないかと思います。
息切れも慣れなんでしょうか、それなりに運動もしているので体力は復活傾向にあると思うんですが、階段は今も昔も変わらず嫌いです。階段にするなら坂道にして鎖をつけてください。喜んで登るのに。あとお酒飲んでません。禁止されてるわけではないですが控えてます。控えれば健康になるということは分かりきっていますが、非常に寂しいです。ビール飲みたいです。まあまだ無理は禁物かなというところでしょうか、日常のさじ加減が難しいところですね。
間質性肺炎という病気は難治性なので、これからずっと向き合っていかなければ行けないのですが、この病気のことを調べたり人に話したりしていると世の中の違ったチャンネルを見てる感じになるんですね。意外な人が同じ経験をしていることがわかったり、全然知らなかったことがわかったり、新たな人との繋がりができたりもします。まるで山登りを始めた時と一緒。社会というのはやはりいくつものチャンネルが折り重なった多層的なものだなと改めて思うのですが、これも経験しなければ分からない事、また一つ人生の層の厚みが増したと思えば面白いものだな、と感じています。
病気のことが大半を占めるとはいえ、演奏活動の方も今年はけっこう充実してたんじゃないかと思います。
地方もたくさん伺いましたし、大きな舞台にもたくさん立たせていただきました。配信の方も順調に回を重ねてますます充実。
病気治療で活動ペースを落とさざるを得なかった今年の後半は、時間がたくさんあったので、いろんな本を読んで、音楽をたくさん聴いています。「音楽を聴きたい!!」と思って音楽を集中して聞くことなんて近頃あんまりなかったですし、お茶をすすりながら本を読んでいると、久しぶりに昔の楽しい時間の過ごし方が戻ってきた感じがして嬉しいです。
さて今年もあと数分。
来年は山もまた登りに行きたいですね。とはいえ、今年も結局12座登ってますんで、そこそこのペースですよね。
今年お世話になった皆様、どうもありがとうございました。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
写真は9月に温泉のついでに寄った那須の茶臼岳。
この時は残念ながら山頂まではいけなかったー