肉の海、9公演目終了、折り返しました。
怒涛のような日々ですが、公演ごとに芝居も音楽も良くなっていってます。
役者のみなさんもミュージシャンのみなさんも素晴らしい。音楽の評判も良いようで胸をなで下ろしています。
そして、疲れもだいぶ溜まってます。
毎晩のように誰かしらと飲み歩いてましたが、今日は飲まずにまっすぐ帰宅。
明日は夜公演だけなので、しっかり休まないと。
このお芝居、ミュージシャンは舞台上のセットの中で演奏しているのですね。舞台上からハケられるシーンもあるのですが8割くらいが板ツキ。お客さんから見えるので演奏してないシーンも緊張して座っています。またセリフきっかけや、セリフ同期の場面も多いので、だいぶ気が抜けない。最後まで気が抜けない。誰だこんなやり方にしたのはと憤っても先月の自分でしかないので、頑張ってやるのみです。その分、上手くいった時の感動は大きいですね。上手くいった時はメンバーみんなで舞台袖でハイタッチなんぞしています。そういう共有感がメンバー内に生まれているのも嬉しいものです。
トップダウン型のバンドも良いけれど、今回の芝居はそうではなく、メンバーの個性や意志、判断を最大限に尊重・活用したいとずっと考えていたので上手くそちらの方向に持っていけているようで、よかった。
お芝居の内容は、田辺という主人公がいる一方で、ストーリーがパラレルワールド的に何層にも同時に走っていて劇中劇の入れ子が重なったような状態になっていて、しかも登場人物全てがその物語の軸でありうるという、かなり重厚な作りになっています。もう、さすがとしか言いようがないえりさんの脚本で早くも傑作の呼び声が出てます。
見にこられた演劇人の方たちの話を聞くと、アングラな小劇場でもシンプルでわかりやすい演劇が増えている中で、こういうチャレンジングな作品を本多劇場で上演する意味は大きいと、みなさま口をそろえておっしゃる。
わたしは演劇の世界のことはよくわかりませんから、本多劇場というのはさしずめピットインみたいなとこなのでしょうかね、と思いながら聞いておりますが。表現の世界はどこも抱えている状況は同じなのであろうと想像に難くありません。その中でもモンスター級のベテランがえりさんなのでしょう。その姿勢は、大いに刺激になります。わたしも表現者のはしくれとして、見習わなければ。
さて肉の海。
平日夜のお席がまだ余裕があるようです。
お時間あります方!
ぜひ、衝撃を体感しにいらしてください。
お待ちしております。
オフィス300 40周年記念公演 『肉の海』
脚本・演出渡辺えり
2018年6月7日(木)~17日(日)
下北沢・本多劇場
S席6,300円
40周年記念シート 4,000円
(全席指定・税込み)
【キャスト】
青木さやか/大地洋輔(ダイノジ)/尾美としのり/久世星佳/
土屋佑壱/土屋良太/土居裕子/原扶貴子/藤田記子/樋口浩二/
ベンガル/三田和代/宮下今日子/屋比久知奈/渡辺えり
秋田かおる/川口龍/小出奈央/坂梨磨弥/友寄有司/藤本沙紀/内山日奈加/
寺尾実里/滑川龍太/藤枝久純/松井夢/宮本翔太/藪内明(五十音順)
【演奏】
相川瞳(パ-カッション)
川波幸恵(バンドネオン)
大野慎矢(バグパイプ・アコーディオン)
川本悠自(べ-ス・作編曲・音楽監督)