さて、ことしもハロウィンの日がやってまいりました。
年一回のジャーマンメタルの動向を追う日ですね!
去年はたしか元ハロウィンのボーカル、Michael Kiskeが、なんと同じくハロウィンの創始者であるKai HansenとUNISONICというバンドを組んでいる!!ということを発見しましてテンション上がったんでありますが。なんと。
UNISONIC、今年、日本ツアーをしておりました!!
その映像がコチラ。
嬉しいですねえ、ハロウィンの往年の名曲"March of Time"を演奏してくれるなんて。ニクいですねえ〜
UNISONICのことをちょっと調べてみたらば、元々はKai Hansenはメンバーではなかったようですね。UNISONICは元々Pink Cream69の元メンバーと結成されたもので、2011年にKaiがあとから加入した様子。KaiはあいかわらずGamma Rayでの活動は続けていて、バンド掛け持ちのご様子です。まあお忙しい。
もうひとつ気になるのが元ハロウィンのギタリスト、Roland Grapow率いる"Masterplan"であります。こちらは同じく元ハロウィンのドラマーUli Kuschと2001年に結成したのですが、音楽性の違いを理由に2006年に脱退してます。(音楽性ったって、何がどう違うのか、ワタシのようなメタル素人にはちょっとわかりかねますが。)その後、Mike Terranaというドラマーが加入したようです。このMike Terranaですが、アメリカ生まれでTony MacAlpineやメタルキングYngwie Malmsteenとのセッションをしていたドラマーというから筋金入りのそちらの方面の方かと思いきや、バディ・リッチやトニー・ウィリアムスが好きという、どちらかというとこちら側のドラマーでありまして。そら音楽性違うわな、ということで2012年に脱退しております。今はMartin Skaroupkaという人がドラマーのようですがどのような方かはワタシはよく存じ上げません。
そんなMasterplanの最近のライブ映像がコチラ。
うーん、微妙な違いがあるようなないような。ちょっとサウンドが硬いのかなあ。なんにせよメタル界というところは"音楽性"というものが何よりも重宝される世界なのであります。
ちなみに今Wikiみててびっくりしたんですが、ギタリストTony MacAlpineはなんと今、Steve Vaiのバンドでサポートでキーボード弾いてるとのこと!まじかよ。あんなにギター上手いのに。
さて本家ハロウィンは今一体何をしているのかというと。
こちら2013年のライブ映像ですが、なんとハロウィンにKai Hansenがゲストで演奏してます。
なんだよ、アンタたち仲悪くなって脱退したんじゃねーのかよ、とツッコミも入れたくなるところですが、まあ時間が全てを解決するってやつなんですかね、年取って丸くなって仲直り、なんて話はロック・メタル界にはゴロゴロしてる話であります。っていうか、このKai Hansenっつーオッサンはどこにでも顔だしますね。このオッサンが一番節操ないんじゃないかって話です。まーでも、往年の名曲聞けたからいいか。なんにせよ、大ヒットを飛ばし一時代を築くというのは素晴らしいことで、こうやってそれでショーが成立するわけなのですから「なんでもいいから一度売れてみろ」というミュージシャン内での金言はきっと本当なのでありましょう。
さて。
一通り動向をチェックし終えたところで、ことしもMichael Kiske先生の珠玉のバラードで締めたいと思います。
素晴らしいですねえ。この人は昔から自分は元々メタルの人間ではないと公言しております。本当はこういうメロウな曲こそ彼の本分なのでしょうが、やはりそこも一時代を築いたキャラクターが彼をそうはさせないというか、やはりメタルサウンドをバックに鳴り響く彼のハイトーンボイスを期待してしまうわけです。
彼をみていると、自分のやりたい音楽と周囲の期待するキャラクターのギャップで悩む姿が容易に想像できて、ちょっとホロリとくるわけです。きっと彼のハロウィン後の活動はそのジレンマの連続だったのだろうなあ。でもワタシはこういうMichael Kiskeの方が、好きですよ。歌い終わったあとのドヤ顔がなんとも言えんテイストでグーであります。
さて、今年はこのへんで。
ん?
え?
ハロウィンの日てのは、ジャーマンメタル祭りのことじゃないんですか。
違うんですか?
去年のハロウィン祭りはコチラ