お盆の連休で、実はけっこう色々映画を見ておりました。
・変態仮面
・Life of Pai
・ハングリー・ラビット
・ブラック・スワン
の4本。
変態仮面は女性のパンティ(あえてパンティ)を被って変身して勧善懲悪するという本当に下らない話。
コミック連載中から知っていて、下ネタのあまりのくだらなさに大爆笑していたものです。何がどうなってか実写化されているというから借りてみてみました。本当にくだらない事を超シリアスに演出するという、はっきり言って無駄の塊みたいな話なんですが、やはり無駄な映画でした。
原作ほど笑えはしませんでしたが、私こういうの好きです。こういうくだらない下ネタ面白さは女性に通じるんだろうかと疑問ですが、もしこれで爆笑できる人がいたらよい友達になれそうです。
ちなみに脚本協力に俳優の小栗旬さんの名前がありました。この人のこういう所好きです。
Life of Pai。
これは、ちょっと凄い映画でした。
ざっくり言うと、船が沈没して救命ボートで16才の少年とベンガルトラが漂流する話なんです。レンタルビデオ屋のポップには「感動のアドベンチャー」って書いてあって、ほう、動物との感動の友情の話かね、とあんまり頭を使う映画じゃない方がよかったので借りてみたんですが。
これがなんとも深い宗教的な映画でした。比較宗教論とでも言うんだろうか。いろんな宗教の人が出て来て、それらのキャラクターと、さらに自分の理性と野生が動物という形でシンボライズされ、救命ボートという限られた環境の中で人と野獣の格闘という形をとってその葛藤を描くという。
どこが感動のアドベンチャーじゃい!!!とツッコミどころ満載、超考えまくりの映画でした。頭使いたくなかったのに、ついつい深夜3時に調べものしながら考え込んじゃったじゃないか、みたいな映画です。
レンタルビデオ屋のポップに騙されました。ありゃ信用しちゃいけませんな。
・ハングリーラビット
相変わらず、頭を使わずスカッとするアクションを求めて(どんだけ疲れてんだ笑) ここはテッパンのニコラス・ケイジ先生主演のアクションを借りてきました。さすがニコラスケイジ、期待を裏切りません。ハゲそうでハゲない生え際も相変わらず、映画は息もつかせぬハードコアアクションでありました。治安の悪い街にはびこる私怨代行組織の暴走がメインストーリー。舞台がアメリカなんでまあリアリティを感じずに楽しめるけれど、これ日本が舞台だったらけっこう陳腐な話かもなあと思う。
でもよいの。スカッとしたから。
・ブラック・スワン
これは、重いの承知で、見たくてみてなかったので借りてみました。
重役を任せられたバレリーナが自身との葛藤を経て役を演じ切る話。演出がエグいのでほとんどホラー映画です。笑
先日みた「風立ちぬ」もそうだったけれど、表現者が葛藤する映画は見ていて共感できるところもあるけれど同時にとても羨ましいと思う。それだけの葛藤を許される環境がある事と、その環境を作った主人公の努力を羨ましいと思うのです。僕ももっとやれる事あるだろう、といつも思う。
この映画の主人公は真面目で自分の殻を破り切れずに葛藤してますが、多少自分のとも被るところもあるので他人事とは思えず見ておりました。最終的には自分自身を傷つけて(というか自分を殺す事で)それを乗り越えた形になりますが、その執念たるや凄まじいなと思うわけです。
実話だったら大した人だよな。
とそんなこんなでお盆の映画週間でした。
久しぶりにたくさん映画みた。
また時間を見つけてみるつもり。