先輩女性ピアニストが突発性難聴でお休みしてるさなかではありますが。
マネしたわけでもなく、ワタシの耳も、実は昨日から壊れ気味です。
冗談でもなんでもなく、昨日の朝起きたら左耳の聞こえが悪く、
医者に行って聴力検査をしたら、あきらかに左の聴力が落ちているとのこと。
鼓膜に異常は見当たらないので、おそらく聴神経が原因だろうとのことで、
とりあえずステロイドその他の薬をもらう。
全く聞こえないワケではないのだけど、
すこし高い周波数の音が変に響く。しかも3度上とかで。
たとえば口笛とか吹くと、左耳だけ倍音のような響きが聞こえるような状態。
女性の声とか、高めの電子音とかがドンピシャの範囲らしく、
だからテレビも見られないし、外へ出てもウルサい。
ほんと、こんなに街がウルサいと感じた事はないですよ。
そこかしこでピーピーいってるんだもん。
とにかく気持ち悪くって、ほんとうに音が苦痛でしょうがなくて、
昨日はレッスンも休んで一日家で寝てました。
こんなこと初めてで、原因がわからないもんだから、
ほんとうに不安というか・・この状態で演奏したらば何がどうなるか・
とりあえず楽器を弾いてみたいんだけど、弾けないという・・
音楽でも聞いてリラックスしたいんだけど、聞けないし。
キーボードで何かスケールの練習でもしようにも、できないし。
当然コピーとかも曲書いたりもできない。
音楽が出来なくなったら、本当に何にもする事無いんだー、と愕然としました。
すました顔であれやこれや興味のあるフリしてるけど、本当は音楽しかできないんです。
とりあえず薬を飲んで昨日は早めに寝ました。
今日はNARUで真文さんに西直樹さんに小山太郎さんという、素晴らしい先輩達に囲まれるライブだったので、休むという選択肢はハナから僕の中にはなくて。無理でも行って演奏するつもりで。
今日朝起きてみたら、多少、違和感は和らいでいるものの、
やはり、妙な響きは消えてない。
でもなんとかなるサで行って来ました。
演奏始まってみると、やっぱりサックスとピアノの音は妙に響くし、
なにより左側にあるピアノの音はよく聞こえないし、バンドのバランスもよくわからない。
自分の音もよく聞こえないんで、さすがにめげそうになりましたが。
なんでしょう何かしらのハンデを背負うと、妙に集中力が増すというか・・。
ここまで来たら、もう耳とかぶっ壊れてもいいからとことんやってやれみたいな気分になったのが不思議でした。周りは先輩だらけだし、何やってもなんとかしてくれるだろう、みたいな妙な開き直りでしょうかね。なんだかものすごいハイテンションな演奏をしていた気がします。
一音入魂というか。
いつもはセットの長さとかもなんとなく頭にあって、体力をセーブしている部分もあるのですが、もう今日はもともとダメだからそんな事全く考えなくて、その曲やったら死んでもいいやみたいな気分になってました。なんだか、ほんとはこうあるべきなんだよなあ、演奏するって・・と一方で思ったりもしてました。
諸先輩方には、疲れてると耳がそうなることもあるからゆっくり休みなさいと言われましたが、
逆になんだか突き抜けて調子がよくなった気さえしてました。
ま、帰って今もまだ、耳に違和感があって、
全く症状は改善してないわけなんですが、なんだか気分は妙に爽快です。
不思議。
からだの調子がわるくなって逆に大事な事に気がついたような気がします。
とりあえず耳は妙な響きがするままなんですけど。
明日あさってはライブではないのでゆっくり休むことにします。
というか難聴という事態が全く人ごとでない事もよくわかりました。
怖いですねー。
ミュージシャンの皆様方、気をつけてくださいませ。